勝負ごとに勝つのは思ったよりも難しく、連勝することはもっと難しいです。
それゆえ、人は連勝記録というものに魅力を感じます。スポーツでも芸術でも、何かの分野で連勝する人物は他を圧倒する実力を持っているということです。
この記事ではいろんな連勝記録をどしどし紹介していこうと思います。
将棋 藤井聡太 29連勝
2017年、藤井聡太が公式戦で29連勝の記録を立ち上げ、将棋界を震撼させました。
29連勝がどれだけすごいのかは将棋に詳しくないので分かりませんが、頭脳ゲームで連勝することがどれだけ難しいかは想像できます。
将棋のような頭脳ゲームは、スポーツのように体格や筋力で相手を圧倒することが難しいものです。いったいどれだけの鍛錬と経験を積めばプロと渡り合えるどころか連勝するまでに至るのか、見当がつきません。
また、藤井聡太といえばいくつもの逸話があります。以下にいくつか抜粋。
- プロに「性能がいいマシンが参戦すると聞いてフェラーリやベンツを想像していたらジェット機がやってきたと言う感じ」と言われる
- 「藤井四段が五段に昇段、早すぎる」と書かれた漫画が校了され、それが雑誌に載る前に六段に昇格した
- 昇段スピードに編集作業が追いつかなかった結果、「五段に昇段なるか注目された藤井六段」と言う奇怪な文章が作られる
- 五段昇段の祝賀会までに七段になる
- 小学生の頃、将棋のことを考えていたらドブに落ちたことが2、3回ある
- 詰将棋を解くスピードが師匠の数倍早い
- 弟子の実力把握のための対局で師匠を打ち負かした
彼の実力は鍛錬なのか才能なのか。ただ、将棋がとことん好きだからこそ、ここまで強くなれたのだと思います。人には限界がないと思わせてくれる彼の動向には今後も目が離せませんね。
レスリング 吉田沙保里 206連勝
言わずと知れた霊長類最強と名高いあの方は、レスリングの個人戦で206連勝しています。
彼女のwikipediaの略歴欄には、「優勝」「金メダル」「連覇」といった言葉が羅列されています。おそらく、みなさんが思っている3倍くらいは羅列されています。怖いくらい羅列しています。まさに彼女の辿ってきた輝かしい道を記しています。
その振り切れた強さ故によくネタにされてもいる彼女ですが、天性の才能と、その才能が霞むほどの努力があってこその強さでしょう。
それでも206連勝というのは度が過ぎている気がします。206連勝というのはつまり、206回連続で勝ったということ?ちょっと多過ぎる。小学生がつく嘘と同じくらいの桁みたい。嘘じゃない?そうですか、尋常じゃないですね。ただただ感じるのは畏怖。
スカッシュ ジャハンギール・カーン 555連勝
とか言っていたらもっとやばい人がいました。ジャハンギール・カーン。スカッシュで555連勝したらしいです。
その記録のやばさ故に、流石にその記録は嘘だろと主張する人が多数いる模様。気持ちはわかります。206連勝でさえ信じられないところに555連勝ですからね。当然の疑惑。
一方で本人はエキシビジョンマッチなどを考慮しないでこの数字のため、実際の連勝数は555連勝を上回ると主張しているそうです。
虚偽を主張する方々とご本人の論争はいつ終わるのかわからないところではありますが、一つ分かるのは、ジャハンギール・カーンはスカッシュ界で伝説的な強さを誇るということです。
555連勝は嘘という人も「客観的事実から見て500連勝は下回るだろう」と言っているだけです。もう誤差じゃん。555だろうが500以下だろうが、500前後連勝を重ねている時点で伝説ですよそれはもう。
ラケットスポーツやっている人はわかると思いますが、ラケットスポーツで安定して勝利を重ねることのなんと難しいことか。残念ながらジャハンギール・カーンという選手について詳しくなかったのですが、じわじわと畏敬の念が湧き上がってまいりました。ジャハンギールすごい。
水球 日本体育大学 376連勝
番外編としてチームとしての連勝記録となります。これもちょっと常識から外れる連勝数。
まぁ、選りすぐりの運動神経を持つ人が集まる日本体育大学が連勝するというのは分かります。ただ、376連勝はやりすぎでは?
期間としては、1974~1994年の21年間勝ち続けたそうです。その間人も入れ替わりしているというのにも関わらず。チームとしての連勝がすごいのは人が変わっても勝てるという組織としての熟練度ゆえですね。
ある意味では才能に依存する個人の連勝記録よりも、必然的な記録なのかもしれません。
おわりに
スポーツやゲームでは誰もが勝利を目指して切磋琢磨しています。その中で他を圧倒する連勝記録を築くことは、才能か、努力か、はたまた優れた指導か、何かしらに突出していないとできない偉業です。
何かしらの「突出」を感じることができる連勝記録、気になった方は調べて見てください。結構楽しいので。