最強の生物とは何なのか。数多の生物が集うこの地球上で、”最”も”強”い生物は何なのか。気になったことがある方も多いでしょう。
しかし最強とは一概に言えるものではありません。百獣の王ライオンだって水中なら最弱に落ちぶれるでしょうし、霊長を誇る人類も身体能力では貧弱です。つまり、「最強」とは1つの指標によるものではなくいくつかの分野ごとに存在するものなのです。
この記事では、様々な分野において「最強」と思われる生物たちを紹介していこうと思います。
陸上最強の生物

陸上生物最強はアフリカゾウです。
アフリカゾウがどんな動物かと聞かれれば、「アフリカ」の「ゾウ」です。非常にわかりやすい名前で大変好感が持てます。名は体を表し過ぎてますね。
アフリカゾウが強いとされる理由は、その「圧倒的な質量」です。なぜ格闘技は体重ごとに階級が分かれているのか。質量こそが強さだからです。なぜ動物は自分より大きい生物を恐れるのか。質量こそが恐怖だからです。とにもかくにも、質量は暴力と蹂躙に直結します。
アフリカゾウが誇るその質量、なんと約6t。トンです。「桁違い」どころか「単位違い」です。我々人類がkgとかいう矮小な単位を取り扱っている一方で、アフリカゾウはt。数kg増えた減ったで一喜一憂している女性の皆さん、安心してください、誤差です。
とにかく巨大、極大、至大、遠大、偉大、絶大、莫大、尊大。それがアフリカゾウです。悠々と過ごしているイメージが強いゾウですが、怒らせたら破滅の限りを尽くすでしょう。
空中最強の生物

空中戦はワシやタカが強く、その中でもオウギワシが頭一つ抜けているようです。
オウギワシはとにかく体躯が大きく、猛禽の中でも1、2を争います。そもそも猛禽という字面が恐ろしくないですか。禽という字の意味も書き方も知りませんが。その猛禽の中でも大きい方。つまり上の上。はい強い。
飛ぶスピードに至っては疾風迅雷。80kmという恐ろしいスピードで大空を駆け抜けます。高速道路の車くらいです。めっちゃ速い。めっちゃでかくてめっちゃ速い。これ即ち力学的エネルギーがめっちゃ大きい。これ即ち最強ということです。
噂によると猿くらいなら持ち上げるそうです。めっちゃ怖い。
水中最強の生物

莫大な生態系を有する広大な海。その頂点に立っているのは海のギャングこと、シャチです。
イルカに似たキュートなフォルムにパンダのような白黒の配色。非常にあざといルックスをしていますが、実は海洋を牛耳る化け物です。本当の「悪」は善人を装うものなのです。バイキンマンよりジャムおじさんの方が怖い、みたいな話です。嘘です。
よくサメと比べられるシャチですが、サメは所詮魚類に過ぎません。サメとシャチの骨格を見比べると分かります。

こちらがサメの骨格。スカスカですね。非常に食べやすそう。

対してこちらがシャチの骨格です。バケモノですね。こんな奴が海を闊歩していると考えると失禁不可避。間違っても歯向かおうと思えません。
余談ですが、シャチは当然のようにサメもクジラも食べます。暴君すぎる。
速度最強の生物
最速の生物といっても、陸上、水中、空では環境が違い過ぎます。ここではそれぞれの環境における最速の生物たちをまとめます。

まず、陸上最速の動物はチーターです。その最高速度は120km/hもあると言われています。その最高速度もさることながら、特筆すべきは加速度。なんと3秒ほどで最高速度に到達してしまうようです。

しかしカジキマグロは、動きづらい水中でチーターとほぼ同速の110km/hをたたき出します。チーターなんて海に突き落としたら即溺れる雑魚です。やはり地球の七割を占める海で力を発揮できない奴は淘汰されるべき。

そしてそんなカジキマグロを圧倒するのが空中最速を誇るハヤブサです。その飛行速度は390km/hにも達すると言われており、カジキマグロとか目じゃありません。やっぱり陸上とか海とかそんなスケールの小さいことではダメです。男なら大空を駆け抜けないと。
耐久力最強の生物
※クマムシの画像は苦手な人もいるかもしれないので載せません
あるゆる生物の常識を覆す生物がいます。クマムシです。
クマムシは体調1mmに満たない非常に小さい生物ですが、1度仮死状態になると、絶対零度の低音環境でも、70000を超える超高圧環境でも、真空の宇宙空間でも、命を落としません。
そして水をかけると仮死状態から通常状態に戻ります。カップラーメンかよ。
賢さ最強の生物
現存する生物の中で最も賢いのは人間と言われています。又の名をホモ・サピエンス、人類、ヒト、すなわち我々です。
「言われています」と書いたものの、人間が最も賢いと言っているのは人間だけです。とんだ自画自賛。恐ろしいマッチポンプです。
対人間最強の生物
人間を1番多く殺している生物は驚くべきことに蚊です。あの、プンプン飛び交うあいつ。羽音がうざくて、血を吸い、よく家とかにいる、、、ああ、そうそう、そいつです。
刺されると痒いから人から嫌われていますが、もう痒みとか可愛く見えるくらい人を殺しています。人は見かけによらないものですね。人じゃないけど。
ちなみに人間を殺している生物第2位は人間です。何が賢さ最強の生物だよ。
最強の毒を持つ生物

蛇や虫など、数多いる「毒」のイメージを持つ生物を抑えて毒部門を制したのは、なんとイソギンチャクの一種でした。
マウイイワスナギンチャクは触れると神経毒を体内に注入してきます。その毒性はなんと青酸カリの8000倍。もはや訳が分からないですね。何かを極めたものは時に理解の範疇を超えるものです。
あとがき
生物の進化には驚かされるばかりですね。実際全生物を戦わせたらどの生物が生き残るのかは気になるところです。誰かこの記事に載ってる生物を全部一つの空間に詰め込んで試してみてくれませんか。